住宅総合調査協会ブログ

漆喰のメンテナンスしてますか??

目次

  1. そもそも漆喰って?
  2. 剥がれたままにしているデメリット
  3. 漆喰の不具合の見方
  4. 平均の相場と見積もりの方法

ふと屋根を見上げると、

漆喰がボロボロになって剥がれているのを発見。

このまま放置していたら

雨漏りになるかもしれない。

 

でも馴染みの工務店も

大工の知り合いもいなくて

どうしたらいいか、

と困り果ててしまっていませんか?

 

そんなあなたに今回は

  • 漆喰とは
  • 剥がれて放置しておくデメリット
  • 見積りの方法
  • 修理金額の平均相場とぎょうすあのご紹介

について解説します。

そもそも漆喰って?

 

そもそも漆喰って?と

疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますので

お伝えいたします。

漆喰は瓦屋根には欠かせないのですが、

瓦屋根とは中に砂を並べて、瓦を重ね合わせることで

できています。

 

その中で、瓦で保護しきれない部分があり、

もし保護をしなければ、その砂が流れ出て、

崩れてしまいます。

そうならないために漆喰を塗り、

カバーして崩れないようにしています。

 

漆喰は、水酸化カルシウム、炭酸カルシウムを

主な原料としている建材で、

瓦屋根の家の場合、必ず漆喰が使われています。

 

瓦を止めたり、瓦と瓦をつなぐ役目をし、

隙間を埋めて雨を内側に通さないようにもしています。

 

また漆喰は通気性がとてもよく、

湿気の多い時には吸い込み、

反対に湿気の少ない時には吐き出すという

特徴があります。

 

また、主な素材の水酸化カルシウムが

二酸化炭素を吸うと固くなる素材であるため、

歳月が経つにつれて固くなります。

固くなればなるほど、

接着剤としての役割は果たせるのですが、

常に雨風、直射日光にさらされており、

だんだん時間とともに劣化して崩れてしまうのです。

 

これは施工ミスや不良ということではなく、

寿命なので仕方がないと考えてください。

 

だいたい、漆喰事態の寿命は約20年といわれています。

もちろん環境など様々な要因で前後します。

 

瓦の寿命が最低50年ほどといわれていることを考えると、

それまでに少なくとも2回、漆喰を塗りなおさないと

いけない計算になりますね。

 

剥がれたままにしているデメリット

 

では、漆喰がボロボロに剥がれたままでは

何がいけないのか、ということについて

お話をしていきます。

 

漆喰がボロボロになってくると

瓦を止めていたところからズレが生じ、

割れたり、かけたりして隙間が生まれてしまいます。

 

そこから、

内側の屋根材に雨水が侵入してきてしまって、

雨漏りをしてしまい、大事な住まいの寿命を

短くしてしまうことになります。

漆喰の不具合の見方

 

では、漆喰の不具合による雨漏りをなるべく少なくするために

何をしたらいいのか、ということについて

お話をしていきます。

確認をしていただきたいのは、

屋根を見ていただき、

  • 屋根の中の土が見えてきている、出てきている
  • 漆喰が崩れているのが見える
  • ひび割れしているように見える

といったことが確認出来たら、

業者へ相談されることをお勧めします。

先ほど、

漆喰の寿命は約20年とお伝えしましたが、

「まだうちの漆喰は10年経ってないから大丈夫。」と

安心しないでください。

 

早い場合には、

10年以内でも剥がれ始めることもあります。

屋根の漆喰を常に意識することは難しいと思いますが、

たまに見ていただくと大事な住まいの寿命を延ばせるはずです。

 

人と同じで、早期理療をすることで

お住いにかかるダメージは軽くなるのです。

 

平均の相場と見積もりの方法

 

さて、上記で確認すべき点はある程度、

わかって頂いたかと思います。

 

では、漆喰の工事をする際の

相場を見積もり方法を含めてお伝えいたします。

 

大体の相場金額でいくと

4,000円~7,000円/メートル

だいたい一般的な屋根の漆喰は60メートルほどなので

一軒で24万~42万ほどが相場といえるでしょう。

 

こちらのメートルについてですが、

漆喰は棟瓦の両面にあります。

片面ごとの直したい箇所の長さの合計が

見積りに反映されます。

 

例えば、片面の漆喰が30メートルあり、

漆喰の全箇所を直す場合であれば、

両面で60メートルですので、

60メートル×漆喰補修金額(相場では4000~7000円)=漆喰の工事金額

という見積もりになります。

 

直す際は全面直さないといけない、ということではなく、

直したい箇所のみでも大丈夫ですが、

場合によっては色の変化等、

細かい方は気になることもあるかもしれません。

 

また足場も必要となりますので、

そこに大体15万~20万くらい上乗せになるので、

40万~60万くらいが相場といえるでしょう。

 

当然、家の大小などによって

差は出てきますので、あくまでも参考です。

 

どうしてここまで高いのかというと

職人が少なくなってきてしまったという点が

大きいでしょう。

 

私の周りでも以前は腕のいい職人はたくさんいたのですが、

少子化の影響や職業の多様化などの影響もあってか

だんだんと職人さんが引退をして減ってきてしまったのです。

 

もちろん、

腕のいい職人さんがいないわけではないんですが、

人件費が上がってきてしまっていることも事実です。

 

さらに足場代も必要となるので

その2点が原因となり、

高額になってしまいます。

 

ただ、家に住めなくなっては困るので、

漆喰がボロボロになって剥がれてしまっている場合には

しっかりとメンテナンスをしてあげてください。

 

さいたま市岩槻区と土浦市でお困りの方は

ぜひ当協会へご相談ください。