住宅総合調査協会ブログ

大雪による建物被害!火災保険の保険金で修繕できる?

目次

  1. 火災保険を利用すれば、自然災害の損傷でも保険金がもらえる
  2. 大雪の被害で多い申請4パターンとは?
  3. 大雪で被害を受けたら火災保険の保険金で修繕しよう
  4. 日本は、国土の約半数が豪雪地帯となっており、約2000万人もの人がそこで暮らしています。

     

    そのため、暖かくなり始める4月頃になると、当協会には雪の被害による火災保険の申請に関するお問い合わせが増えてきます。

    今回は、大雪による被害でも火災保険の適用によって保険金は受け取れるのか、具体的な申請パターンにはどのようなものがあるかについてわかりやすく解説します。

     

     

    火災保険を利用すれば、自然災害の損傷でも保険金がもらえる

    火災保険は、その名称から火災が発生したときにしか利用できない保険という認識をお持ちの方もいるでしょう。

    実は、火災以外にも大雪や豪雪、雪崩などの自然災害による被害でも、火災保険の雪災補償によって補償されます。

     

    そのため、火災保険を利用すれば、雪災による被害でも保険金が貰えるため、自己負担0円で壊れた場所を修繕できます。

     

    火災保険が適用される雪災とは?

    そもそも、火災保険の適用範囲となる雪災とは、どのようなものなのでしょうか。

    雪災とは、雪の重みや落下によって発生する雪崩や事故のことをいいます。

     

    そのため、雪解けによる増水被害や除雪作業の事故、凍結、雪解け水の漏入などによる被害は雪災補償の対象から場外されています。

    ただし、雪解け水による自宅への被害でも、火災保険の水災補償を付けていれば、補償の適用を受けることができます。

     

    火災保険の3つの補償対象

    火災保険の補償対象は、主に下記の3つから選びます。

    【火災保険の補償対象一覧】

    ・建物のみ

    ・家財のみ

    ・建物と家財

     

    3つのうち、どれを選ぶかで適用される補償が異なります。

     

    例えば、建物のみとした場合は、窓や屋根、カーポートなど、建物やその敷地内に設置されたものが補償の対象となります。

     

    家財のみとした場合は、建物の敷地内に収容された家具や家電製品、自転車などが補償の対象となります。

    上記のように、火災保険でも補償範囲が異なれば、保証金の受け取り可能な範囲に違いが生じるため、事前確認をしておくことが大切です。

     

    大雪の被害で多い申請4パターンとは?

    実際に、どのような大雪による被害で火災保険の申請が行われるのでしょうか。

    次に、大雪の被害で申請されやすい4パターンをご紹介します。

     

    ソーラーパネルの上の積雪の落下

    ソーラーパネルに雪が積もると落雪によるリスクが増加します。

     

    一般的な屋根資材と比較して、屋根についているソーラーパネルはつるつるしているので雪が滑りやすく、固まった雪が勢いよく落下します。

    その結果、雨樋を破損してしまうため、火災保険の申請が行われます。

     

    固まった積雪がカーポートに落下して破損

    軒下にカーポートなどがある場合は、固まった雪が落下して破損につながることがあります。

     

    特に北側の屋根に積もった雪は解けづらく、カチコチに固まって落下することがあるため大変危険です。

    他にも、隣の家の屋根から落ちた雪でカーポートが破損するケースもあります。

     

    落雪によるカーポートの破損は、火災保険の保険金の受け取り対象となります。

     

    集水器に降った雪が溜まって重みで金具ごと歪んで破損

    軒樋は、雨が降ると雨水をいったん受け取り、集水器まで効率よく運びます。

     

    軒樋で運ばれた雨水は、集水器から地面に向かって運ばれます。

     

    集水器は、軒先に溜まる雨を運搬する重要な役割を担っていますが、大雪が降ると雪が溜まって重みで金具ごと歪んでしまうことがあります。

    大雪による集水器や金具の破損は、雪害認定を受けることで火災保険を利用してなおすことができます。

     

     

    ポリカーボネートに雪の重みで穴が開く、またはへこんで破損

    大雪が降ると、ベランダ屋根の波板やカーポート屋根によく使われているポリカーボネートと言われるパネルに雪の重みで穴が開く、またはへこんでしまい、破損につながることがあります。

     

    他にも、へこんだ箇所に日光が当たることで変色してしまうこともあります。

    大雪になると、このような被害が見受けられ、すべて火災保険の保険金を利用して破損してしまった部分の修繕が可能です。

     

    また、カーポートの場合、雪の最大積雪量が記載されているので購入するときやリフォームする際は地域ごとにご相談するのが良いでしょう。

     

    大雪で被害を受けたら火災保険の保険金で修繕しよう

    関東の豪雪地帯に住居を構えていらっしゃる方は、大雪以外にもひょう災や風災などの被害にも遭遇しやすいでしょう。

     

    たとえ、大雪によって雨樋やカーポート、集水器、ベランダ屋根のポリカなどを破損してしまっても、火災保険の適用範囲なら、自己負担0円で壊れた部分を修繕できる可能性があります。

     

    火災保険の適用範囲の調査・診断は、無料で受けられます。

     

    まずは、当協会の住宅総合調査協会で保険料で修繕工事が可能か無料診断を受けてみませんか。

     

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