住宅総合調査協会ブログ

雪災が火災保険で補償されるって、ホント?

目次

  1. 雪災とは
  2. 雪災による損壊を火災保険で直せる理由
  3. 実際にあった雪災の被害事例
  4. 火災保険を使って修繕する際の業者の選び方
  5. 関東エリアの雪の特徴
  6. 雪災被害を受けたら当協会に相談しよう!

 

雪災は、自然災害の中でも風災・ひょう災に次いで多くの被害が発生する傾向があります。

特に、2013年は北海道地方で記録的な大雪となり、雪災による保険金の支払額は風災を超えています。

参照:火災保険・地震保険の概況

 

日本は、国土の約51%が豪雪地帯として国から指定を受けており、総人口の約15%もの人がその豪雪地帯で暮らしています。1月~3月を中心に大雪や雪崩などが発生し、時として家屋の倒壊や死亡事故などの重大な被害を伴います。

 

実際に2014年2月に関東地方で発生した大雪では、雪の重みで屋根が破損したり、カーポートが倒壊したりと被害は甚大でした。

 

このような雪災による被害は、火災保険の雪災補償を受けられる可能性があります。

 

今回は、雪災とはいったいどのようなものなのか、なぜ雪災補償を受けられるのか、実際にあった雪災の被害事例を交えながら解説していきます。

 

 

雪災とは

火災保険の基本補償の対象となるもののひとつに雪災があります。雪災とは、雪の落下や重みなどによって生じる住宅の破損、または雪崩による被害をいいます。

 

雪災では、雨樋が歪んでしまったり、2階からの落雪によって1階の屋根瓦が割れてしまったり、といった被害が生じます。

 

特に、雪災被害として最も多く報告されているのは、雨樋の歪みです。雨樋の歪みは、雪災の損害箇所として保険会社に証明しやすい場所となるため、ほとんどのケースで保険金が支払われます。

 

ただし、融雪洪水や融雪水の漏入や凍結、除雪作業による事故は、雪災補償には含まれません。これらの被害は、雪災補償ではなく火災保険の水災補償をつけていると補償されます。

 

 

雪災による損壊を火災保険で直せる理由

そもそも、火災保険とは保険対象が損害を受けた場合に、保険金が支払われるシステムをいいます。

火災保険に加入していれば、豪雪や積雪、雪崩などで被害を受けても雪災補償によって保険会社から保険金を受け取れることをご存じでしょうか?

 

日本は、国土の半数以上が豪雪地帯で雪災被害を受けやすい環境にあるため、火災保険の基本補償の中に、自然災害を補償するプランが付帯されています。

 

そのため、豪雪による屋根瓦の破損や屋根からの落雪により給湯器を破損するといった被害を受けても雪災補償によって保険会社から保険金を受け取れる仕組みとなっています。

 

火災保険というと多くの方は、「火災による被害に備える保険なのでは?」と思いがちです。実は、備えられるのは火災だけではありません。

 

火災保険の基本補償には、雪災の他にも風災やひょう災、水災などがあります。その中でも雪災被害は毎年風災に次ぐ被害の割合を占めており、豪雪地帯では非常に重要な意味のある保険とされています。

 

日本海側や東北地方、北海道地方の豪雪地帯では、雪災の被害が多いため、火災保険が適用されることを知っている人は多いです。しかし、関東地方などの数年に1度か2度、大雪が降るような地域では、あまり認知されていません。

 

冒頭でもお話しした、2013年に北海道地方で記録的な大雪になった年は保険金の支払額が非常に大きい割合を占めているのに対し、2014年に関東地方で記録的な大雪が降った年は、保険金の支払額は例年に比べて高くありません。つまり、関東では大雪の被害が出ていたにも関わらず、雪災が火災保険の対象となることが認知されておらず、自費で修繕したり、諦めている方が多くいるということです。

 

万が一のために加入している保険なので、被害に遭った際は申請して住宅を修繕することがとても大切です。

 

 

実際にあった雪災の被害事例

火災保険の雪災補償によって雪災被害が補償されると聞いても、被害状況の詳細について今ひとつイメージしづらいのではないでしょうか。

 

次に、当協会で実際にあった雪災の被害事例をご紹介します。すべて火災保険の補償対象です。

 

群馬県高崎市K様邸

被害を受けた災害:2018年1月22日 大雪

被害箇所:雨樋

被害内容:大雪の重みによる歪み、排水不良

解決方法:雨樋修繕工事

 

茨城県土浦市M様邸

被害を受けた災害:2018年1月22日 大雪

被害箇所:雨樋

被害内容:大雪の重みによる歪み、排水不良

解決方法:雨樋修繕工事

 

埼玉県さいたま市S様邸

被害を受けた災害:2018年1月22日 大雪

被害箇所:カーポート

被害内容:大雪の重みによるカーポートパネルの破損

解決方法:カーポートポリカ交換工事

 

 

火災保険を使って修繕する際の業者の選び方

雪災による被害箇所を完全に修繕するには、しっかりとした調査が必要です。

 

そのため、丁寧な調査によって問題の原因を探り、損害箇所がわかる画像を提示しながら、詳細に説明してくれる業者を選びましょう。

 

そして、業者選びでは、その地域での実績も大切です。なぜなら、実績の高さは、お客様からの信頼と比例するからです。

 

修繕の依頼をする際は、「修繕費用に関して、見積もりの金額を含めて何も気にしないでください。」と言い張る業者は避けてください。一般的に、雪災被害のあった箇所を修繕する場合は、修繕費用の見積もりをとります。

 

火災保険を使った修繕工事のトラブルが増えております。

修繕費用の見積もりについて、曖昧な回答ばかり繰り返す業者は、悪徳な契約を交わそうとしている可能性が高いため注意しましょう。

 

関東エリアの雪の特徴

雪の特徴は、現在住んでいる地域によって大きく異なります。

 

次に、当協会の店舗のある関東エリア4県では雪にどのような特徴があるのか、地域ごとの違いについてご紹介します。

 

埼玉県の雪の特徴

埼玉県の南東部に位置するさいたま市は、降水量が比較的少なく1年を通して住みやすい地域として知られています。実際に、2019年12月~2020年2月までの3か月予報を全国平均と比較すると降雪量は北・東日本の日本海側では少ないと予想されています。

 

しかし、近年の異常気象によって埼玉県内の各地で局所的な大雪被害が報告されております。

特に、2014年と2018年は、甚大な大雪被害が発生したことから、住民による大雪への備えは必須といえるでしょう。

 

茨城県の雪の特徴

茨城県の水戸市の31日間の水換算降雪量は、2ミリメートル程度と1年を通してあまり変化がありません。そして、太平洋側ということもあり、大雪による心配の必要はありませんが、山岳地域では降雪があり、山沿いの道路でも積雪があるので注意が必要です。

 

栃木県の雪の特徴

栃木県の降雪期間は、12月~1月の3か月間です。少なくとも見積もっても3ミリメートルの降雪が観測されています。

最も積雪の影響が大きいのは、1月31日を中心とする31日間です。平均合計水換算累積量は、9ミリメートルを記録しています。

 

群馬県の雪の特徴

群馬県は、スキー場が多いため、“雪がたくさん降る都道府県”と思われがちです。しかし、群馬県の南部の降雪量は、東京と同じくらいです。中南部に位置する県庁所在地の前橋市の降雪量は、1年を通して大きな変化がなく3ミリメートル程度と安定しています。

 

 

雪災被害を受けたら当協会に相談しよう!

国土の半数以上が豪雪地帯である日本は、雪災によって甚大な被害が発生するケースが増えています。

 

“積雪の重みによって雨樋が歪んでしまった”や、“大雪の影響によって1階の屋根瓦が大きく損害してしまった”など、雪災による被害は後を絶ちません。もし、雪災によって大きな被害を受けたのなら、火災保険の雪災補償により保険金の支払いを受けられる可能性があります。

 

まずは、当協会で火災保険の雪災被害が受けられるのかどうか無料診断してみませんか。当協会は、年間1000件以上もの調査実績があります。そのため、これまで培ってきた実績と経験には、絶対的な自信があります。

 

そして、当協会は協会会員の会費で運営している一般社団法人なので、営利目的での仕事は一切しておりません。

 

万が一、雪災による被害が大きく、修繕が必要な場合は、修繕箇所や修繕費用についてお客様に丁寧に説明をさせていただいたうえで当協会の基準を満たす業者をご紹介いたします。

 

修繕費用は、工事完了後に問題がないことを確認してからお客様がお支払いいただく仕組みとなっております。そのため、悪徳業者に修繕費用を騙しとられることはありません。

 

ぜひ安心してご相談ください。

 

お問い合わせはこちらから

お客様の声はこちらから