住宅総合調査協会ブログ

ひょう災が火災保険で補償されるって、ホント?

目次

  1. ひょう災とは
  2. ひょう災による損壊を火災保険で直せる理由
  3. 実際にあったひょう災の被害事例
  4. 火災保険を使って修繕する際の業者の選び方
  5. 関東エリアのひょうの特徴
  6. ひょう災被害を受けたら当協会に相談しよう!

 

 

日本は、大雨や暴風などの台風による被害以外にも、ひょう(雹)による影響を非常に受けやすい国です。自然災害による保険金の支払いに関するデータを見てみましょう。

参照:火災保険・地震保険の概況

 

風災・ひょう災は、雪災や水災よりも保険金の支払額が多く、もっとも高くなっています。

 

そして、自然災害と被害を受けた地域に関するデータも確認してみましょう。2013年~2017年度に台風や低気圧、風災、ひょう災、豪雪などの被害を受けた地域は、下記の通りです。

参照:火災保険・地震保険の概況

 

雪災・ひょう災は、主に北関東および、日本海沿岸域などの内陸域で頻繁に発生しており、住宅の屋根瓦や窓ガラスなどの破損につながる大きな被害をもたらします。

 

このようなひょう災による損害箇所は、火災保険のひょう災補償で修繕できる可能性があります。

 

今回は、ひょう災とはいったいどのようなものなのか、どうすればひょう災補償を受けられるのか、実際のひょう災被害の具体事例も交えながら解説していきます。

 

 

ひょう災とは

そもそも、ひょうとは、直径が5mm以上の氷の塊のことです。ひょうは、発達した積乱雲から降ってきます。直径が5mmに満たない小さな氷の粒は、霰(あられ)といいます。

 

一般的に、ひょうの直径は2cmぐらいまでのものが多いです。ごくまれに5cmを超えるひょうもありますが、非常に珍しいケースです。

 

もし、直径2cmのひょうが地上へと降る場合、速度は秒速16m、5cmで秒速33mを記録します。5cmのひょうの速度を時速換算すれば、時速120kmを記録します。

 

これほどの速度で住宅にぶつかれば、おおきな被害がもたらされます。このひょうによる被害のことを“ひょう災”と呼びます。

 

ひょう災では、屋根瓦が割れてしまったり、外壁が大きく削れて損傷したり、といった被害が生じます。

 

 

ひょう災による損壊を火災保険で直せる理由

火災保険の仕組みを利用すれば、大粒のひょうによって被害を受けてもひょう災補償で保険会社から保険金を受け取れることをご存じですか?

 

そのため、ひょう災によって屋根に大きな穴があく、または大粒のひょうによってカーポートが割れるといった被害なら、火災保険のひょう災補償を受けられる可能性があります。

 

火災保険の契約先にもよりますが、風災補償の基本補償にひょう災や風災、雪災がセットになっているケースが多々あります。

 

火災保険のひょう災補償を受けるには、損害補償の基本補償の範囲にひょう災が含まれている必要があります。

 

火災保険に加入していても、基本補償にひょう災が含まれていなければ、保険金を受け取ることができないため注意しましょう。

 

 

実際にあったひょう災の被害事例

一般的な戸建て住宅でひょう災の被害を受けやすいのは以下の箇所です。

・屋根

・カーポート

・波板

・外壁

ひょうの粒が大きいとコロニアルなどのスレート屋根だと傷つけてしまうことがります。また、屋根材がトタンなど比較的柔らかいものだとへこんでしまい、表面がボコボコになっていまうことがあります。

ベランダ屋根によく使われる波板は、ひょうだと簡単に穴があいてしまうので、設置するときは注意が必要です。火災保険を使って直す場合、原状復帰をもとに保険金が下りるので、波板より強固なものに変更する場合は自費が必要です。

 

火災保険を使って修繕する際の業者の選び方

火災保険のひょう災補償で住宅を修繕するには、事前に業者の住宅調査を受ける必要があります。そのため、しっかりと調査実績のある業者を選ぶことが大切です。

 

住宅調査会社による住宅診断を受けたら保険申請の可否について連絡を受けます。その後、保険会社に提出する申請書類を作成します。

 

申請書類の作成には、あらゆる損害箇所の画像の準備が必要となります。そのため、安心して手続きを任せられる信頼性の高い業者に相談しておくと、後に続く手続きについて安心して任せられます。

 

 

関東エリアのひょうの特徴

ひょうによる影響は、居住地域によって多種多様です。

 

次に、当協会の店舗のある関東エリア4県のひょうには、どのような特徴があるのか、地域ごとの違いに触れながらご紹介します。

埼玉県のひょうの特徴

1931年~1981年の51年間の降雹日数の調査によれば、もっとも多いのは長野県の151日、次いで、群馬県となります。これらは降雹の多い山岳地域という点で共通しています。

 

一方で、埼玉県は上記の県よりも降雹日数が少ないものの、県北部の平野部は群馬県と接しており、県西部に関東山地の中心部を有しているため、降雹日数は100日を記録します。つまり、年間2件の降雹を確認できます。

 

1901年~1981年までの埼玉県の降雹日数を期間別に整理すると、3月・4月は数日、5月は10日、6月中旬は少なく、6月下旬~7月中旬・8月中旬にかけてやや多くなっていることがわかります。

 

これらのデータから埼玉県のひょうの季節は、5月~7月と判断できます。

 

参照:埼玉県における降雹の特徴

 

茨城県のひょうの特徴

茨城県の農業被害の発生件数において、もっとも被害が多いのはひょうです。そのため、関東エリアでもひょうの被害が多い地域として知られています。

 

特に、注意するべきは春先です。春先の5月になると、雷が鳴り、ひょうが屋根や外壁にぶつかる音がします。関東甲信地方では、5月~8月にかけてひょうの被害が多く発生しますが、茨城県では5月~7月に多くの被害が発生する傾向があります。

 

栃木県のひょうの特徴

栃木県は、降雹日数がトップクラスの長野県と肩を並べるほど、ひょうが降る都道府県です。埼玉県と同様に、5月~8月にかけてひょうが降ります。

 

3~4.9cmのひょうが降った場所の分布データを分析すると、埼玉県や群馬県、栃木県などの関東周辺の山麓で海抜100m内外の地域と、海抜100mまでの山岳部では谷に沿った地域に分布が集中していることがわかります。

 

群馬県のひょうの特徴

一般的にひょうは、雷雲進行の方向に細長く狭い範囲で降ります。山岳部では、ひょうを降らせる雷雲は長距離移動しません。そのため、局所的にひょうが降ります。

 

一方で、関東平野では、雷雲が発達しながら東~東南方向へ長距離移動するケースが多々あります。

 

群馬県の中央部では、榛名山・赤城山付近から利根川沿いに向かって移動する流れがもっとも多いケースです。ごくまれなケースですが、小貝川・鬼怒川沿いにも見られます。

 

 

ひょう災被害を受けたら当協会に相談しよう!

関東エリアに居住されている方であれば、過去にひょう災を受けた経験がある方もいるでしょう。ひょう災は、“家の屋根に大きな穴があいてしまった”や、“1階と2階の窓ガラスが割れてしまった”など、被害がはっきりと出やすいです。

 

もし、ひょう災で住宅の屋根や外壁、窓ガラス、カーポートなどに被害を受けたのであれば、火災保険のひょう災補償によって損害補償を受けられる可能性があります。

 

もし、「火災保険のひょう災補償で保険金が受け取れるの?」と気になるのでしたら、当協会で保険金の受け取りが可能なのか、無料診断してみませんか。

 

当協会では、年間1000件以上もの無料調査を実施しています。当協会は、協会会員の会費で運営されている一般社団法人なので、営利目的で運営しておらず、お客様の利益第一で動きます。

 

ひょう災の被害に遭われている方は、安心してご相談ください。

 

お問い合わせはこちらから

 

お客様の声はこちらから